プラズモニック化学研究会の設立について

近年になって金属ナノ構造体や関する研究が進展し、ナノ・マイクロ構造体が光電場と強くカップリングすることにより光を微小空間に束縛し、閉じ込める機能を有することが見出され、光を制御する新しい技術として注目されるようになってきました。このような現象は、光が金属構造の表面に局在するプラズモンに変換されることによって生ずることから、プラズモニクス研究として知られて、その開発は様々な研究分野に広がりつつあります。

最近では、このプラズモンを新しい光エネルギー変換の場と捉えて積極的に利用しようとする動きが活発化しています。さらには光センシング、光情報通信、などの多く関連技術に波及効果が期待されることから、その進展を通じて日本の電気・電子機器産業、システム産業、光学機器産業、IT産業、自動車産業、分析装置産業、医療機器産業、環境関連産業、化学産業、食品産業などがさらに世界的な優位に再び立つことが期待されています。

このような状況のもと「プラズモニック化学研究会 (Plasmonic Photochemistry Society of Japan)」では、日本国内におけるプラズモニック化学および関連する学際的研究分野の振興をめざし、その活動の国際的な発信、国際的な規模でのこの分野の振興に寄与することを目的として活動いたします。

活動内容

  • 研究会(年2回程度)、チュートリアル(年1回程度)の開催
  • シンポジウム開催(日本化学会、応用物理学会、などのシンポジウムも含む)
  • 出版(News Letterの刊行、啓蒙書・実用書の国内出版、論文特集号の海外出版)
  • その他

組織(2022-2023年)

役 職 氏 名 所 属
会長 三澤 弘明 北海道大学
副会長 岡本 裕巳 分子科学研究所
  村越 敬 北海道大学
幹事 伊賀 光博 横河電機株式会社
  石原 一 大阪大学
  上野 貢生 北海道大学
  笹木 敬司 北海道大学
  笹倉 英史 AGC株式会社
  竹田 康彦 株式会社豊田中央研究所
  田和 圭子 関西学院大学
  坪井 泰之 大阪公立大学
  寺西 利治 京都大学
  鳥本 司  名古屋大学
  横田 幸恵 上智大学
  渡部 愛理 産業技術総合研究所

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